世界の出生率危機を可視化するPopulation Simulatorを公開した。3D地球儀で31カ国の出生率を一目で。
ニュースで「韓国の出生率0.72」という数字を見るたびに、実感がわかなかった。だから自分で可視化してみることにした。

💡 作った背景
韓国の出生率ニュースを見るたびに数字だけ出てくるから実感がわかなかった。0.72がどれだけ深刻なのか、他の国と比較して視覚的に見せたかった。
🛠️ 入れた機能
3D地球儀はThree.jsで作った。WebGLベースだからデスクトップではよく動くけど、モバイルだとフレームが落ちる。31カ国のデータを同時にレンダリングするとどうしても限界がある。最適化が必要だけど、まだ手を付けられていない。
📊 データを整理して感じたこと
韓国が0.72で世界1位... 2位は香港(0.77)、3位はシンガポール(0.85)。UN Population Data 2024ベース。数字を知っているのと、実際に31カ国を並べて見るのは違った。100年シミュレーションを回すと、人口が半分以下に減る国がゴロゴロある。データを整理しながらちょっと重い気持ちになった。
💰 収益は分からない
正直これで稼ごうとは思ってなかった。ただ作ってみたかった。AdSenseくらいはつけられるけど、それよりもみんながこのデータを見て現実の重さを少し感じてくれたらいいなと思う。
なぜ人口シミュレーターを作ったのか
人口や出生率のニュースは、数字としてはよく見る。でも数字だけだと、日常の感覚に落ちてこない。0.72という出生率を見ても、それが社会にどれくらい大きな変化を起こすのか、すぐには想像できない。だから可視化してみたかった。
Population Simulatorは、正確な未来を予言するための道具ではない。むしろ、現在の数字が続いたらどんな方向に進むのかを直感的に見るための実験だ。ニュースを読んで終わるのではなく、画面上で国ごとの差や時間の重みを感じられるようにしたかった。
数字だけでは伝わらない問題
出生率、人口、年齢構成。どれも重要な数字だけど、単独で見ると抽象的すぎる。たとえば出生率が1.2と0.8では大きく違うが、記事の中で一行だけ出てくると感覚が薄い。ランキングや色分けで並べると、初めて差が見える。
ただし、可視化には危うさもある。色を強くしすぎると不安を煽るだけになるし、予測を断定的に見せると誤解を生む。だから、この実験では「未来はこうなる」と言い切るより、「この数字が持つ重さを見える形にする」ことを意識した。
31カ国を並べる意味
31カ国を並べたのは、単に数を増やしたかったからではない。韓国だけを見ると特別な問題に見えるけれど、香港、シンガポール、日本、台湾、ヨーロッパの一部など、似た傾向を持つ地域がある。並べて見ることで、少子化が一国だけの話ではないことが分かる。
比較することで、逆に各国の違いも見えてくる。同じ低出生率でも、移民政策、都市構造、住宅価格、教育費、雇用環境は違う。Population Simulatorはそこまで説明できるツールではないが、最初の入口として「これは比較して考えるべき問題だ」と伝える役割は持てると思う。
100年予測で気をつけたこと
100年予測は分かりやすい一方で、かなり慎重に扱う必要がある。実際の人口は出生率だけで決まらない。死亡率、移民、政策、経済状況、戦争や災害、医療の変化など、多くの要素が絡む。だからシミュレーション結果を絶対の未来として見せてはいけない。
この実験では、予測というより「現在の傾向が続いた場合のイメージ」として扱うべきだと思っている。ユーザーにもその前提が伝わるように、今後は説明文や注釈をもう少し丁寧にしたい。データ可視化は、見やすさと誠実さのバランスが難しい。
この実験から得た学び
作ってみて分かったのは、データサービスは数字を集めるだけでは価値にならないということ。どの数字を選ぶか、どう並べるか、どんな言葉で説明するかで、受け取り方が大きく変わる。UIも単なる飾りではなく、理解の順番を作るものだ。
また、3D地球儀のような派手な表現は目を引くけれど、必ずしも一番分かりやすいとは限らない。ランキング表、国別カード、時間推移グラフの方が、ある場面では理解しやすい。見た目のインパクトと実用性をどう両立するかは、今後の課題だ。
次の改善
次は、データの出典と前提をもっと見える場所に置きたい。どの年のデータなのか、どの指標を使っているのか、予測にはどんな限界があるのか。そこが曖昧だと、どれだけ見た目が良くても信頼されない。
もう一つは、ユーザーが自分で条件を変えられるようにすること。出生率が少し回復したらどうなるのか、移民を考慮したらどう変わるのか。まだ簡単ではないが、単に危機感を見せるだけでなく、考えるための道具に近づけたい。